• 中島未来

真夜中にベッドを揺らすもの

昨日テレビを見ている時に、何度も午前3時というキーワードが響き「その時間に起きたくないなあ・・・」と思って午前0時頃に就寝。

で、ふっと目覚めてしまった真夜中。

時計は見ないようにする。

隣では息子が寝息を立て、足元からは愛犬の寝息が聞こえてくる。外は驚くほど静かだ。誰の気配も足音も感じない。

その時、はっきりとした匂いが鼻を突く。

それは夕飯に作った炒め物の、特にピーマンの香り。

何時間も前に作ったものが、どうして今、しかも瞬間的にこんなにもはっきりと匂うんだろうと不思議に思った。

眠りに落ちようとする時、この「不思議」とか「なんとなく感じる」とかが呼水になって、脳がはっきりと起き出してしまう。

それでも、暗がりからキッチンの方に感覚を這わせてみる。やっぱり起きたくない。無理矢理寝返りと打った時、ベッドが一度グラりと動く。一瞬地震かと思い、思わずベッドサイドのライトを点けてしまう。

枕元にあった携帯を手に取る。

時間は午前2時過ぎ。

そして、東京の地震速報などは入っていない。

ああ、やっぱりこんな時間。

あの「グラリ」は何だったのだろう。

もうこうなると暫くは眠れないので、諦めて携帯で調べ物を始めた。

小1時間ほど経った時、犬が起き出した。

キッチンまで連れて行きベッドへ戻ると、少し身体が震えている。撫でたり、温めてやって、やっと少し落ち着くのを見計らってライトを消す。もう窓の外が白んで来ていた。

ここ一番直近で遭った、ちょっと不思議な話。